最近、「お、これ録画してちゃんと見よう!」と思った番組は作家ジョルジュ・サンドの半生を描いたドラマ。「ジョルジュとファンシェット(George et Fanchette)」というタイトルで、ショパンと暮らすジョルジュ・サンドが、ファンシェットという若い女性を召使いに雇うところからストーリーが始まる。
フランスの田園風景が広がるお屋敷でロケ撮影していて、かなり優雅な感じ。木いちご狩り、美しい花々、乗馬、豪華なディナー、色とりどりの衣装、おいしそうなコーヒーとブリオシュの朝食など、女の子ならだれでも憧れる世界が映像化されていて、かなり目の保養になる。もちろんBGMはショパンのピアノ曲だしね!
言葉がわからないと、画面のいろんな細部につい目がいってしまい、それがまた面白い。
庭仕事をするジョルジュがふと振り返って画面に背を向けると、彼女のエプロンを止める紐が縦結びだったり、召使いの人たちが調理する食材が雌鳥だったり、うさぎだったり。
でも、かなりがっかりしたのは、ショパンの人物設定。かなり実際の肖像画に描かれているショパンと似ている感じの風貌に仕上がっていて、いかにも病人らしかった。でも、ピアノを弾く指はちょっと小太り気味。以前パリにある博物館でショパンの手の石膏を見た事があったけど、とっても長い指をした繊細な手だったのにな。さらに致命的にショックだったのは、まるで「僕は音楽以外の才能はまるでないんです」、と言わんばかりのショパンのダメ男っぷり。ドラマの後半で、ジョルジュがショパンを追い出すシーンがあったけど、もしドラマに描かれているようなことを実際にやる男性がいたら、ジョルジュ・サンドでなくても嵐のように怒り狂うでしょう。
サンドとショパンの関係について、いろいろとロマンチックな夢を描いていた私としては、「あちゃー、見なきゃ良かった」というのが感想。
来週第二部も放映されるようなので、とりあえず楽しみにしています。
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