2010年6月24日木曜日

サッカー嫌いじゃなかったっけ?

W杯サッカーが始まる前、わが家では夫からサッカー観戦禁止令が出された。夫は大のサッカー嫌い。フランス代表が勝つと毎回街は大騒ぎになるそうで、それが夫のサッカー嫌いの一因らしい。大多数の人が面白いと思う事は普通に面白いはずと日本式に教育されている私は、もちろん禁止令撤廃を要求した。「別に4年に一回のせっかくのお祭りなんだから、見よう」となだめたのだけど、Nonの一言。でも話し合いの結果、どうやら私が個人的に一人で見ることは禁止しないというところに落ち着いたので、まあいいっかと思っていた。

ところが、ふたを開けてみたら、なんと!夫は「サッカーおもしろくなってきたね〜」とウハウハしているではないか!その原因はフランスの惨憺たる戦いぶりとそれに付随した珍騒動のおかげ。メディアは毎日神妙な面持ちで、「今フランス代表に何が起きているのか」を情報戦とばかりに伝え、夫はそれを「今日はどんな展開になるかなぁ〜♪」ともみ手をしながらうれしそうにスポーツニュースを見るようになり、私にも逐一それを報告してくれる。以下、夫がサッカー解説者等から聞きかじった情報。

●ドメネク監督には個性の強い選手を管理する能力はない。もともと大きなクラブチームを監督した経験が無い人で、2006年W杯準優勝もジダンの実力と人徳のもとにチームが結束したため実現できたもの。

●ドメネク監督は2006年後、全く成績を残していないにも関わらず、なぜフランスのサッカー協会が監督交代を実現できなかったのかは謎。協会内の政治力が関係しているらしい。

●代表チーム内の二大勢力は、どうやらリベリーとグルキュフだったらしい。決して異人種間に起きた軋轢ではない。

●練習のボイコットが決まったとき、若手の選手には泣いて練習したいと懇願した人もいた。でもそれは阻止された。

●新監督ローラン・ブランは、フランスが98年W杯優勝をしたときの代表メンバー。その後国内1部リーグのボルドーのチームを率いて昨季はリーグ優勝を果たすなど、ドメネク監督よりもずっとしっかりした実績もある。性格もドメネクのように傲慢ではなく、理性的な采配ができる人物らしい。

夫は、今年8月に行われる新監督指揮のもとでのフランス代表の初試合がどうなるのか、今から楽しみだそうだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿