2011年11月23日水曜日

地雷と共に〜パリ郊外の散歩

私の夫は身長193センチメートルで、私は159センチ。私が息子を乗せたベビーカーを押しながら、3人で散歩すると、夫は自然と私の顔のほうに少し体をかがめるようにして話す。歩きながら34センチの身長差があるもの同士が話そうとすると、ちゃんと顔を向けて話さないとお互い何を言っているのか良く聞こえないこともある。(特に夫は声が小さい。)

ベビーカーを押している私は、自然と目線は前方下になる。すると、私の視界に必ず入ってくるものと言えば、犬のウンチ。夫は前をちゃんと見て歩いていないので、私は自然と「ああっ!!!危ない!気をつけてっ!」と叫んでしまう。

そこで一度会話が中断される。とりあえず危険物は避けて通り、再び歩きだしてしばらくすると、またそこにブツが。「キャー!踏まないで!!危ない!気をつけてっ!!」と危険信号を送る私。すると夫はあきれ返ってこう言い放った。

「俺を誰だと思ってるんだ!俺は子供のときから何十年とパリ郊外で育ってきて、道にコレが落ちているのなんていつものことなんだよ!ちゃんと前を見てなくたって勘でどこにあるのか分るんだ!いちいちこれぐらいのことでキャーキャー叫ばれると、こっちの長年鍛えた勘が狂うから止めてくれ!」

そうこう言っている間に夫の靴底がまた次の地雷に触れそうになった。

「あ!!今、踏んだよね!!ヤダっ!!汚いっ!
だからちゃんと前を見てって言ったじゃない!」と半狂乱の私。

すると夫はこう開き直った。「今のは乾いているウンチだから問題ない。」

ひぇえええええええーーー。

誰かフランス人の論理を論破する方法を知っていたら、教えてください…。

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