2010年4月30日金曜日

やっと、まともな髪型になりました。

昨日、子守りを夫に頼み、私は一人パリへお出かけ。

目的は、日本人女性が経営するヘアサロン。その前の晩からワクワクして眠れなかった。

11区Charonneにあるsae.coというヘアサロン。
美容師兼経営者のさえこさんと話していたら、なんと同郷!
異国で同じ県出身の人に会えると喜びもひとしおだった。

日本の女性雑誌も出してくれて、日本語で髪型の相談ができて、あぁ、この幸福感、安心感!

一番うれしかったのは、さえこさんの接客。
私としては、久しぶりにおもいっきり日本語が話せる機会だから、たくさんおしゃべりしたいというのもあったけど、日本語の雑誌も読みたい。
さえこさんは私が雑誌を読み始めると、きちんと距離を保って私に雑誌を読ませてくれた。
東京でも、こういうことができる美容師さんにはなかなかお目にかかれなかったなぁ。
初めての客だと、ついいろいろしゃべってしまう人が多かったもんね。

カットとカラーをお願いして、出来上がりをみたら、まぁ!
黒木瞳みたいだわ!!
と大胆に自己満足。

やっと美容室から出るときに、「私は髪を切ったのよ、見て見て〜」というオーラを出す気分になれた。

フランスに来てから、毎回美容室に行くのが苦行であった。
初めてパリ郊外の地元の美容室に行ったときは、つたない私のフランス語でもなんとか意思疎通ができて、その美容師さんはいわゆる『髪を軽くする』という日本だったら普通の技術も駆使してカットしてくれた。
途中何度か「このシャンプーすごくいいのよ〜」、とか宣伝が上手なおばちゃんだったけど、仕上がりもまあまあ。
昔イギリスで美容院に行ったときに比べたら、ずっとマシかなぁーなんて思っていた。

二回目、同じ地元の美容室に行ったのだけど、前回の担当者はいなかった。
前回と同じように注文したのだけど、しあがりはなぜか「マッシュルームカット失敗しました」という感じに…。
『髪を軽くする』こともしてくれなかった…。
美容室を出るとき、穴があったら入りたかった…。

まあ、この二度目のチャレンジの後だから、私って黒木瞳みたい!と一週間ぐらい思っていても、神様は許してくれるでしょう。

2010年4月28日水曜日

やっとOFII(移民局)での手続きが完了。

去年の11月にフランスに着いてから、長かったこの道のり。
やっと、やっと、OFIIでの手続きが終了。
Formation Civique(フランスの歴史、地理、行政についての講習)が終わったときは「あばよ!」って感じだった。

とにかくこの国の「行政機関」には極力関わりたくない。日本で市役所や県庁にちょっと行くのとは訳が違う。とにかく「待ち時間」を最大に考慮すること。
うちの主人(仏人)は、何か役所関係の用事ができると、一ヶ月ぐらい前からそわそわし、それが終わるまでずっとイライラしている。

だから参加が義務となっているFormation Civiqueが終わったときは、夫と二人でガッツポーズをした。

朝の9時から夕方5時まで、みっちり「フランス共和国」についての講義をフランス語で聞かされる。

教室に入ったとたん、いかにも高校で歴史を教えていますというような小太りの男性が、少し命令口調で「英語の通訳はあそこに座るから、その近くに座りなさい」と言う。私、多少フランス語わかるんですけどと思ったけど、あまり自信がないので、言われるまま英語の通訳を期待して、指示されたところに座った。

さて、全員そろって時間9時を回っている。もう始まってもいい頃じゃないかな〜と、それぞれ肌の色が違う参加者全員が思っていても、なかなか始まらない。どうやら「通訳待ち」らしい。

15分すぎて、やっと登場した通訳はインド人の女性。
あーぁ、あまりにもステレオタイプな「インド人」の行動を目の当たりにしてがっかり。

それじゃ始めましょう、ということになり、名前と国とフランスの滞在期間を教えてくださいと言われ、簡単にみんなの前で一人一人自己紹介をさせられた。

で、時計の針は9時25分、やっと講義が始まる。そして、英語の通訳が始まると、アメリカ人の男性が小声で(と言ってもアメリカ人の小声は大きい)、

Shoot, this does't work!

と舌打ちする。

わたしも、同感。
通訳さんの英語、はっきり言って私のほうがうまいです。
しかも要点を思いっきり逃して通訳する。多分ボランティアの人なんだろうな。

なので、早々に英語はあきらめてフランス語を聞き取ることに集中した。

午前中はフランスの歴史と地理とシンボルについて。
午後は、フランスの政治、行政、特にLiberte, Egalite, Fraterniteについて。

なんかこの講師が私たち移民を扱う態度が何となく嫌だったけど、講義内容はしっかり組み立てられていて、難しい言葉も簡単なフランス語に置き換えてゆっくりはっきり説明してくれる。「これがフランスという国家だぞ」と言わんばかりの堂々とした発表っぷりにちょっと感心した。

でも、フランス共和国についてなんて、こんなまる一日かけてフランス語で講義されるよりは、全部内容を書いたパンフレットを何カ国語か用意して、ほらこれ読んでね、って言われたほうが絶対効率的だと思うけどね〜。