2010年4月28日水曜日

やっとOFII(移民局)での手続きが完了。

去年の11月にフランスに着いてから、長かったこの道のり。
やっと、やっと、OFIIでの手続きが終了。
Formation Civique(フランスの歴史、地理、行政についての講習)が終わったときは「あばよ!」って感じだった。

とにかくこの国の「行政機関」には極力関わりたくない。日本で市役所や県庁にちょっと行くのとは訳が違う。とにかく「待ち時間」を最大に考慮すること。
うちの主人(仏人)は、何か役所関係の用事ができると、一ヶ月ぐらい前からそわそわし、それが終わるまでずっとイライラしている。

だから参加が義務となっているFormation Civiqueが終わったときは、夫と二人でガッツポーズをした。

朝の9時から夕方5時まで、みっちり「フランス共和国」についての講義をフランス語で聞かされる。

教室に入ったとたん、いかにも高校で歴史を教えていますというような小太りの男性が、少し命令口調で「英語の通訳はあそこに座るから、その近くに座りなさい」と言う。私、多少フランス語わかるんですけどと思ったけど、あまり自信がないので、言われるまま英語の通訳を期待して、指示されたところに座った。

さて、全員そろって時間9時を回っている。もう始まってもいい頃じゃないかな〜と、それぞれ肌の色が違う参加者全員が思っていても、なかなか始まらない。どうやら「通訳待ち」らしい。

15分すぎて、やっと登場した通訳はインド人の女性。
あーぁ、あまりにもステレオタイプな「インド人」の行動を目の当たりにしてがっかり。

それじゃ始めましょう、ということになり、名前と国とフランスの滞在期間を教えてくださいと言われ、簡単にみんなの前で一人一人自己紹介をさせられた。

で、時計の針は9時25分、やっと講義が始まる。そして、英語の通訳が始まると、アメリカ人の男性が小声で(と言ってもアメリカ人の小声は大きい)、

Shoot, this does't work!

と舌打ちする。

わたしも、同感。
通訳さんの英語、はっきり言って私のほうがうまいです。
しかも要点を思いっきり逃して通訳する。多分ボランティアの人なんだろうな。

なので、早々に英語はあきらめてフランス語を聞き取ることに集中した。

午前中はフランスの歴史と地理とシンボルについて。
午後は、フランスの政治、行政、特にLiberte, Egalite, Fraterniteについて。

なんかこの講師が私たち移民を扱う態度が何となく嫌だったけど、講義内容はしっかり組み立てられていて、難しい言葉も簡単なフランス語に置き換えてゆっくりはっきり説明してくれる。「これがフランスという国家だぞ」と言わんばかりの堂々とした発表っぷりにちょっと感心した。

でも、フランス共和国についてなんて、こんなまる一日かけてフランス語で講義されるよりは、全部内容を書いたパンフレットを何カ国語か用意して、ほらこれ読んでね、って言われたほうが絶対効率的だと思うけどね〜。



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